[重要なのは治癒することではなく、病と共に生きていくことだ。] そのような実存主義的な思いを抱き、主人公はアメリカ大陸を離れた。彼はバベルの塔の方向へひたすら歩き、ついに雲間へと昇り、アイリスが咲き乱れる小さな町にたどり着いた。 安寧の中で自己を見出し、沈淪の中で平和を得、雲の中で長く漂い続ける…
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「今日も薬をやってないのに…」 エレンデ・サルーンの手には、文字のない薬瓶が握られていた。彼は少し考えた後、やはりそれを遠くへ投げ捨てた。 薬瓶はまるで雲の上から落ちてきたかのように、次の瞬間には跡形もなく消え去った。まるでこの世に一度も存在しなかったかのようだった。 エレンデ・サルーンは長い間、その場に立ち尽くしていた。やがて、かすかな霧が彼の顔に触れた。彼は顔を拭い、顔を上げて見ると: 金色の光の円錐は、雲を透過する必要もなく、彼と周囲を取り巻く霧にまっすぐに降り注いだ。そして、道端の数輪のアイリスを、彼の顔と同じ光の輪で染め上げた。
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